フランス長期滞在ビジタービザの有効化手続き解説!

visa ビザ関連

こんにちは!のんちゃんです。
今回は、前回の記事「フランス長期滞在ビジタービザの申請方法」に続き、フランス入国後に必須となるビザの有効化手続きを解説したいと思います。

フランス長期滞在ビジタービザの申請方法!必要書類事例も網羅
フランス長期滞在ビジタービザの申請方法、必要書類について、実体験をもとに解説。公式サイトに網羅されていない必要書類や申請時の注意点も記載しました。(2023年夏時点)

長期滞在ビジタービザの有効化、とは?

私も最初はビザを取得すればそれでOK!だと思っていたのですが、ビザを取得するだけではだめで、フランス入国後にビザを有効化しないと、なんと不法滞在になってしまう上、シェンゲンエリアへの再入国ができなくなってしまいます。

この、ビザの有効化、とはすなわち、ビザを「滞在許可証に変換する」ことを言います。
なお、私の取得したビザは、「滞在許可証に匹敵するビザ」であり、VLS-TSというものになります。
ビザの種類によっては、滞在許可証が付帯していないものもあり、その場合であると手続きが異なるので注意してください。

いずれの手続きに関しても、こちらの公式サイトに詳細の記載があります。

今回は、VLS-TSのビザの有効化の手続きについてご紹介します。

入国後3か月以内に有効化の手続きが必須

公式サイトにも記載があるとおり、入国後3か月以内に、有効化の手続きをしないと、ビザの効力が失われ、不法滞在扱いになってしまいます。

有効化の手続きは全てオンラインででき、こちらのページから手続きが可能です。
また、有効化には以下のものが必要です。

  • ビザの情報
  • フランス入国日
  • 滞在先の住所
  • 滞在許可証発行のための手数料(滞在税)支払いのためのクレジットカード

クレカで支払うと即時にコンファメーションが届きます。

長期滞在ビジタービザ有効化手続きの手順

オンラインにて必要事項を入力

OFIIサイト

上記のリンクから飛ぶと、上の画面になります。
※右上で言語を英語に変換できます。

  1. 一番左の「Validate your VLS-TS long stay visa」を選択します。
  2. Visa numberを入れるように求められるので、ご自身のビザの番号(通常、ビザの右上に記載されている9桁の番号)を入力してください。
  3. Date de début de validité du visa
    ビザに記載のあるビザ有効開始日
  4. Date de fin de validité du visa
    ビザ有効期限
  5. Date de délivrance
    ビザ発行日
  6. Motif
    ビザの種類:ここではVISITEURを選択
  7. Référence réglementaire
    根拠条文:ここで、以下の二つの選択肢がでてきましたが、どちらを選べばよいか分からなかったので、直接OFIIに確認しました。以下の通り。
CESEDAとは?
Code de l’entrée et du séjour des étrangers et du droit d’asile、翻訳すると外国人の入国と居住、亡命の権利に関する規定のことです。
要は、この条文の中のどの条項に当てはまるビザなのかを選択せよ、ということのようです。
条文の候補が以下の二つ提示されているのですが、どちらになるのでしょうか。

  • CESEDA R311-3 5°
  • CESEDA R431-16-16°

検索してみると、どうやら、R311-3の条文は2021年5月1日で廃案になっているっぽいです。多分、この条文の有効期間に発行されたビザはこちらを選び、それ以降はR431の方でいいのだろうな、と当たりはついたのですが、不安だったので念のためOFIIに問い合わせました。
ビザ有効化画面の下部に問い合わせ窓口のリンクがありましたので、そこからメールを送信したところ、翌日にすぐ返事がありました。自分のビザの写真を添付して送ったところ、やはり私はCESEDA R431の方を選択すればOKとの回答がありました。

ここまで入力して先に進むと、自分の名前が表示されるので、間違いなければ次へ。

そしてまた以下の通り入力します。

  1. Situation familiale
    既婚か未婚か、など
  2. Langue souhaitée pour l’entretien à l’OFII
    OFIIの面接希望言語
  3. Numéro de téléphone
    電話番号
  4. Adresse de courrier électronique
    メールアドレス

メールアドレスまで入れて次へ行くと、アドレス宛にCode de vélificationが届きますので、届いたコードを入力してください。

  1. Date d’entrée en France
    フランス入国日
  2. Je suis hébergé
    ホストされているか(ホームステイや第三者に住居提供してもらっているか)
    賃貸契約の場合はNon
  3. Adresse
    滞在先の住所
  4. 海外に住んでいる(該当する場合はチェック)
  5. 以下、4で住所を記載すると自動で入力されます

滞在税の支払い

上記まで入力して続き進むと、Paiement de la taxeのページに飛びます。
ここで、電子税スタンプ(電子収入印紙)の購入の際に発行される16桁の番号(Timbre)を入力するよう求められます。
「J’achéte mon timbre électronique en ligne」のリンクから電子収入印紙購入のページに飛べますが、私はなぜか飛べなかったので、先ほどのOFIIトップページから該当ページに飛びました。
「Buy a virtual excise stamp」を選択してください。

OFIIビジタービザの場合は200ユーロです。

200ユーロを選択し、次へ。

赤枠のところにメールアドレスを入れます。
次へ行くと、クレジットカード情報の入力を求められるので、入力して決済します。

支払いがうまく行くと、先ほど入力したメールアドレス宛に領収書が届き、そこに16桁のTimbreが記入されています。

先ほどのTimbre番号入力画面に戻り、その16桁の番号を入力します。

これで手続きは完了です。

登録確認証明書とOFIIアカウントのIDが届く

滞在税の支払いまで済ませると、即時でメールアドレス宛に登録確認証明書(Confirmation de la validation de l’enregistrement de votre visa long séjour valant titre de séjour)がPDFにて届きます。
この確認書はダウンロードして印刷し、ビザとともに携帯してください。
以前は、有効化のためにOFIIに直接出向いて手続きをし、ビザに有効化を示すシールが貼られていたようですが、オンライン化してからは貼付されず、このPDFの携帯にて代替するようになったとのことです。

同時に、別メールで、OFIIのアカウントのIDとパスワードが送られてきました。
今後、滞在許可証の延長手続きの予約などをこちらのアカウントから行うようです。

ログインしてみると、滞在許可証の更新、フランス国籍の申請、労働許可証の申請、状況の変化(婚姻など)の申告、渡航(国際保護外国人受益者)の申請に関する手続きができるようでした。

健康診断の案内が届く

私の場合、確認書とともに、健康診断の招集案内が一緒に届きました。
よく読むと、この健康診断にて発行される診断書が1年後の滞在許可証の延長手続きに必要となるようです。

  1. 一般的な臨床検査
  2. 肺のX線検査
  3. ワクチン接種のチェック
  4. 糖尿病のリスク診断(血糖測定)

日時と場所は翌日、同じアドレス宛に、健康診断の招待状とともに届きました。
もし、不都合がある場合は早めに連絡をするよう記載がありました。

持参するものとして、

  • 招待状
  • パスポート
  • 予防接種記録
  • 最近の胸部X線検査写真
  • 入院の記録
  • 眼鏡
  • 母子手帳(該当する場合)

との記載がありました。
なお、断食する必要はないとのこと。

健康診断に行く

上記の記載のとおり、健康診断に赴きます。
なお、人によっては、健康診断に行かなくても特段問題がなかったという人もいます。その方は1年後の滞在許可証の更新も済ませているようでした。
確かに、滞在税は支払い済みで、確認書もすでに出力されているので、一時出国しても再入国ができなくなることはなさそうです。
一応、招待状等には受診義務があると記載されていて、滞在許可証の更新の際に、健康診断の結果を提出する必要があるとのことなので、受けておいた方が無難かとは思います。

まとめ

以上、フランス入国後の長期滞在ビジタービザの有効化手続き(滞在許可証への変換)について解説しました。

来年、滞在許可証の期限が切れる2か月前に、更新手続きをする必要があるため、その際はまた後続の記事を更新したいと思います。

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