パリでシェアサイクル(VelibとLime)を使う方法!料金や注意点についても解説

自転車 パリの交通

こんにちは!のんちゃん(@nozomi_paris_mama)です。

パリの街はいたるところにシェアサイクルがたくさん!
自転車専用道路も整備されているし、パリ市内は意外と狭いので、自転車で結構どこでも行けちゃいます。
また、渋滞がひどい時はバスやタクシーよりもずいぶん快適!
確かに右側通行だったり、交通ルールが日本と違うので慣れるまでに時間は掛かりますが、慣れてしまえば風を切りながらセーヌ川を横目に走る快感が癖になりますよ♪

ただ、乗り方がいまいち分かりづらい・・・という方も多いと思いますので、今日は乗り方を解説していきたいと思います!
また、料金体系がやや複雑で、私は結構損をしてしまったな~と思う時が多かったので、それについても解説します。

パリでメジャーな2大シェアサイクルVelibとLimeの特徴と料金体系

パリで街を歩くと、よく人が乗っていたり、ステーションを見かけるのが、VelibとLimeです。
以下に、両者の違いと強みを比較してみます。

Velibの特徴

パリには1400か所以上のveribステーションがあり、パリ市内に約300メートルごとに設置されているので、非常にアクセスのしやすいシェアサイクルです。

以下、velibの特徴をまとめました。

  • 電動アシスト自転車と通常自転車がある
  • 多数のステーション:300メートルごと、合計で1400か所以上のステーション
  • 単発利用、1日券、月額プラン等がありますが、長時間利用に優しい料金体系
  • 返却時はステーションに返却する必要がある
  • 乗る際は先にオンライン等でパスを購入し、購入したパスを自転車にかざしたり、パスコードを入力して施錠解除する

Velibの料金体系

単発利用や1日券、月額プランなどがあります。
1日券を買っても、60分以上乗る場合は追加料金がかかったりするので要注意です。
ただ、後述しますが、Limeと比べて長時間利用に関してはお財布に優しく適しています。

単発利用プラン

後述する月間サブスクリプションプラン以外に、単発利用のプランがあります。
旅行者にはこちらがオススメ。

Ticket-V(単発利用パス)

1回利用券で、パスの料金は3€です。
電動自転車でも通常自転車でも使え、最初の45分は無料です。

  • 通常自転車:最初の45分無料、以後、30分ごとに1€追加
  • 電動自転車:最初の45分無料、以後、30分ごとに2€追加
24 Hour Pass Classic(1日券)

24時間有効のパスです。料金は5€。
通常自転車なら、30分以内で返却すれば何回乗っても無料です。

  • 通常自転車:最初の30分無料、以後、30分ごとに1€追加
  • 電動自転車:最初の45分まで2€、以後、30分ごとに2€追加

※電動自転車の場合、不具合がかなり多いのですが、ロック解除した後に壊れていたことが判明した場合でもすぐに返却すれば料金はかかりません。

24 Hour Pass Electric

24時間有効のパスで、電動自転車を利用したい人向け。料金は10€。
電動自転車でも、45分以内に返却すれば何回乗っても無料です。(通常自転車は60分以内)

  • 通常自転車:最初の60分無料、以後、30分ごとに1€追加
  • 電動自転車:最初の45分無料、以後、30分ごとに2€追加
    最初の45分が無料になるのは5回のライドまで。以後、2€。
3 Day Pass

3日利用券。料金は20€。電動自転車も利用しやすいプラン。

  • 通常自転車:最初の60分無料、以後30分ごとに1€追加
  • 電動自転車:最初の45分無料、以後30分ごとに2€追加
    最初の45分が無料になるのは5回のライドまで。以後2€。

サブスクリプションプラン

12か月間の年間サブスクリプションプランがあり、このプランの内容により、利用した際の金額が異なります。
現地に長期で住む場合はこちらがオススメ。
あまり使わない人、良く使う人で最適なプランが異なります。

V-Libre(0€/月)

サブスクリプションプランに加入しないで乗る場合の料金体系です。
単発ユーザー向けであまり利用がない人向け。

  • 通常自転車:30分まで1€、以後、30分ごとに1€追加
  • 電動自転車:45分まで3€、以後、30分ごとに2€追加
V-Plus(3.10€/月)

月に4回以上乗る場合はこちらがオススメ。
通常自転車なら、最初の30分は無料になります。
なお、12か月間の契約が必要になります。
また、一定の条件を達成する乗り方をすればボーナスミニッツが付与されます。

  • 通常自転車:最初の30分無料、以後30分ごとに1€追加
  • 電動自転車:最初の45分間2€、以後30分ごとに2€追加

一括で年間利用料37.2ユーロを支払うことも可能です。

また、シニアプラン、若者プランなどは割引になります。

V-Max(9.3€/月)

頻繁に乗る人向けで、電動自転車もたくさん活用したい人に適したプランです。
12か月契約が必要で、ボーナスミニッツもあります。

  • 通常自転車:最初の60分無料、以後30分ごとに1€追加
  • 電動自転車:最初の45分無料、以後30分ごとに2€追加
    1日につき2回の無料ライド付き(3回目以降は2€/乗車)

一括で111.6ユーロを支払ってもOK。
同じく、シニア・若者割引あり。

Limeの特徴

lime

Limeもパリでいたるところに自転車を見かけ、乗っている人もとても多いメジャーなシェアサイクルです。
以下、特徴をまとめます。

  • 自転車は電動アシスト自転車のみ。
  • ステーション不要。専用のステーションはなく、指定されたエリア内であればどこでも乗り捨て可能。
  • アプリから近くの自転車を見つけ、QRコードをスキャンしてすぐ利用可能。
  • 利用時間に応じて課金され、短距離・短時間利用向き(長時間利用は料金が高くなるので注意!)

個人的使用感としては、アプリですぐ利用できるので、velibより断然使いやすく、全てが電動自転車なので、快適です。
ただし、長時間利用はとても高くなってしまうので要注意。

Limeの料金体系

Limeは色々な国で展開しており、地域によって金額は異なります。
フランスの場合は以下の通り。

単発利用の場合

  • 車両のアンロック料金がかかる:1回あたり1€
  • 1分あたり0.28€がかかる

利用するごとに1回あたり1€がかかり、走行の時間に応じて課金される方式です。

Limeパスの場合

以下の通り、時間に応じて定額制のパスがあります。
長時間の場合は、パスを買った方がかなり安いので、安心です。
なお、制限時間内なら、車両のアンロック料金は掛かりません。

  • 30分パス:3.99€(使用期限1日)
  • 60分パス:6.99€(使用期限3日)
  • 200分パス:21.99€(使用期限7日)
  • 400分パス:39.99€(使用期限30日)

また、以下のパスを購入すれば、単発利用の際のアンロック料金がかからなくなります。

  • LimePrime:5.99€/月

VelibとLimeの乗り方解説

それでは、実際にどのように乗るのかを以下で解説します。
個人的使用感としては、Limeの方が簡単でした。

Limeの乗り方

まず、Limeのアプリをダウンロードし、アカウントを作成します。

道端の自転車置き場(道にたくさんあります)に止めてある、もしくは乗り捨てられている緑色の自転車を見つけます。

見つける方法は、Limeのアプリをダウンロードすると、地図が出てきて、乗れる自転車が表示されます。

アプリ上で自転車をタップすると、電動自転車の番号が表示されますので、実際にとめてある自転車と番号が同じか照合し、乗りたい自転車を決めます。

アプリから、自転車の予約をしてすぐに利用可能です!
もしくは、アプリでスキャナーを起動し、乗りたい自転車のQRコードを読み取ることでも利用できます。

なお、アプリで予約を行う前に、支払い方法の設定をしておく必要があります。

先述したパスを利用する場合は、先にパスを購入してから自転車を予約してください。

返却する場合は、アプリで表示される返却可能エリアで返し(道に他の自転車が止まっていることが多い、地面にveloと書いてある場所。ただ、返却不可能エリアでなければどこで返してもOK)、アプリで「返却」を選択し、アプリのカメラ機能で止めた後の自転車を撮影して終了です。

なお、長時間利用しない状態が続いた場合は、自動で返却処理がされます。

Velibの乗り方

velib

個人的には、Velibの乗り方の方が少々厄介で、手こずりました。
手順が少し多いです。

Velibのアプリでも、マップが出て、近くで使える車両を探すことができます。
使いたい車両が見つかったら、オンライン上でパスを購入し、直接自転車まで行って、コードを入力するか、パスをかざしてロックを解除します。

手順としては、まず、オンライン上(VelibのHPのリンクはこちら)でアカウントを作成します。
アカウントを作成したら、アカウント上で購入したいプランを選択して支払いを行います。
※Velibのアプリ上からでもパスを購入可能です(Subscribe to Velib offerを選択)。
※Velibのステーションには、Velibのアカウント作成や支払いができる機械が設置されていますが、私がここからアカウントを作成しようとした際、機械がうまく作動せず、作ることができませんでした。オンラインでアカウントを作成することをお勧めします。
※機械は以下の写真のグレーのポール↓

支払いを行うと、Velibをアンロックする方法を選択できますが、以下の方法があります。

  • メールで、アクセスコード(8桁)と秘密コード(4桁)を受信し、直接Velibの車両にそれらを打ち込んでアンロック
  • パスをiphoneのウォレットに読み込んで、iphoneをvelibにかざしてアンロックする(androidのウォレットには追加できない模様)
  • Navigoカードと同期させ、Navigoカードをvelibにかざしてアンロックする

パスを購入した際、アンロックの方法を選択することができます。
なお、アンロックの方法は、velibのアカウントから変更可能です。

パスを購入したら、乗りたい自転車に直接コードを入力するか、パスをかざしてアンロックします。
アンロックしたらそのまま乗車し、返却時はvelibのステーションに返却します。どのステーションに返してもOKです。

画面にSTOPの表示が出れば返却OK

返却の方法は、ただ空いているドックに自転車をガチっと音がするまで入れるだけ。
自転車の画面に、STOPという表示が出ればOKです。
なお、ドックの不具合で、きちんと返却ができていないことがあるので、STOPの表示が出るまで確認することをお勧めします。

ドックの奥まで車輪を入れ込むこと

VelibとLimeを使用した感想・レビューと失敗談

断然乗りやすい、使い方が簡単なのはLimeです。
まず、アンロックの方法が、コードを入力したり、パスをダウンロードしなくても、アプリがあればできるし、感覚的に分かりやすいです。

一方、Velibは一度パスをダウンロードしてしまえば楽ですが、そこに行きつくまでにかなり手こずりました。
また、自転車の不具合が多く、上手くロック解除できなかったり、乗ろうとしても故障していたりすることが本当に多いです。ステーションにある自転車全て試しても全滅だったりすることも。

また、Limeは全て電動自転車ですが、Velibは通常自転車の方が多いです。
Velibは電動自転車は台数が少ない上に、壊れていることも多いです。

ただ、料金がVelibの方が安いし、長距離走るにはLimeだと高くなってしまうので、私は我慢してVelibを使っています。
最初、パスの存在を知らずにLimeを使った際、乗り心地が良く、うっかり1時間以上乗ってしまったために、30€近く請求されてしまって、ショックを受けた記憶も…

なお、Velibについても、パスを購入していても、先述のとおり、制限時間を超えると課金されてしまいます。
最初はこれをよく分かっておらずに追加料金が請求され、しかも請求までに時差があったため、何の請求か分からずヘルプデスクに問い合わせたところ、すぐに返事が来て使用履歴を調べてくれました。
そういう意味で、ヘルプデスクのサポートは良かったです。
ですので、法外な料金が知らずに請求されて困る!ということはないかと思います。

皆さんも、料金体系をしっかり把握したうえでパスを購入し、追加料金がかからないように乗車されることをおすすめします(自らの反省点・・・)。

パリで自転車に乗る際の注意点

最後に、パリで自転車に乗る際の基本的な注意点をお伝えします。
まず、フランスでも自転車はもちろん車両扱いで、日本と逆の右側通行です。
パリは自転車専用道路がある場合が多いですが、間違えて逆走しないようにしましょう。
地面に走行の向きが分かりやすく表示されていますので、分かりやすいかと思います。
※自転車の絵の向きと同じ方向に進む(以下の写真の場合、写真の左上方向が順行)。

自転車専用道路

ただ、自転車専用道路がない道の場合、私はこちらで車を運転をしたことがないので、交差点などでどのタイミングで曲がっていいか、どの信号を見ればいいか、どのルートを通っていいか分かりづらく、少し困ったことも。
そんな時は前を走る車や自転車について行ったりしますが、そもそも交通ルールを無視している人も多いので、ただ着いていくと「あぶな!」と思うこともありました…。

自転車専用道路を走るときは車と混じることがないので安心ですが、あらかじめ基本的な交通ルールは頭に入れておくことが重要です(右側優先、左折時は対向車が優先、など、日本と逆)。

また、オペラ周辺やグランブルバードを通る際はかなり車が多く、バスも多く通るため、まっすぐ進めないことも多いのであまりお勧めしません。
逆に、セーヌ川沿いや、モンマルトルのふもと辺りから凱旋門に至るまでのメトロ2番線が走るルート上や、シャンゼリゼ通りなどは自転車専用道路が整備されており、爽快な走行が可能です。

本記事を参考にして、楽しくシェアサイクルの利用をされることが可能になれば幸いです。

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