MSCグランディオーザで子連れ地中海クルーズに行ってきた

MSCクルーズ クルーズ旅行

こんにちは!のんちゃんです。
先日、MSCクルーズ でフランスのマルセイユから地中海クルーズに行ってきました。
当時、生後7か月になる赤ちゃんを連れて行きました。
ベビーカー使いの子連れだと旅行に行くのも一苦労ですが、クルーズなら乗っているだけで色々な場所に連れて行ってくれるし楽なのではないかと思い、初めて乗船してみることに!
同じく子連れの方、ご高齢の方、体が不自由だけど色々な場所に行きたい!という方にぜひオススメしたく、今回は、かかった金額、プランの組み方、船でできる体験、寄港地での体験など併せてレポートをしたいと思います。

今回乗船したクルーズ詳細

MSCグランディオーザ

今回私たちが乗船したMSCクルーズの詳細は以下です。

  • MSCグランディオーザ号(参照
  • 乗船地:マルセイユ(フランス)
  • 寄港地:バルセロナ(スペイン)→チュニス(チュニジア)→パレルモ(イタリア)→ナポリ(イタリア)→リボルノ(イタリア)→マルセイユ
  • 泊数:7泊8日
  • 季節:夏
  • キャビンタイプ:海側バルコニー付き
  • 予約方法:個人でMSCウェブサイト(フランス版)から直接予約

予約方法は、個人でMSCのフランス語サイトから直接予約をしたので、料金等に関しては、日本から旅行会社を通して予約する場合とは異なる場合があります。

MSCクルーズは子連れに優しい!

今回MSCクルーズを選んだ理由は子連れに優しく、ファミリー向けに良いクルーズ会社として表彰もされているという点。
特に、MSCクルーズ(ヨーロッパで運行しているもの)は、2歳以下の子供は無料、17歳までの子供も大人2人と同室であれば50%オフなど、子供に優しい料金設定!
そのほか、大人1人に子供1人目までは15%オフなどの特典も!(サイト参照
※日本に就航しているMSCベリッシマは18歳未満無料とのこと。

また、年齢に応じた子供むけアクティビティや子供が利用できるキッズルーム、ベイビールーム、また赤ちゃん預かりの託児サービスまであります。

ベビールーム

キッズ向けのパーティーイベントやクラフトコーナーなどの他、ティーンエイジャー向けのソーシャルイベントやゲームセンター、ボーリング場なども充実していて飽きることなく楽しめます。

ティーンクラブ

ゲームセンター

ボーリング場

プールもウォータースライダーなど子供が楽しいアトラクションがたくさん。

ウォータースライダー

また、食事面でも、離乳食を食べている赤ちゃん向けのベイビーメニューや、キッズメニューなども提供されているほか、離乳食温めサービスやミルク用のお湯を提供してくれるサービスまであります。

キッズビュッフェエリア

実際、子連れがとても多く、赤ちゃん連れ・ベビーカー持ちの人がとても多かったです。
レストランにも必ずベビーチェアがあるし、クルーの皆さんも赤ちゃんにとても優しく、声をかけてきてくれたりしてとても心地よいサービスを受けました。

ベビーチェア

特に、乗船地や寄港地で船に乗り込む際など、子連れは優先して列の最前に通してくれるなど、細かい気配りもありました。

子連れでクルーズに乗る際の注意点や持ち物などは後述します。

かかった費用

クルーズ料金で要注意なのは、オプションがたくさんあり、当初安い金額に見えても結局オプションを付けたら高くなった!ということが往々にしてあること。

ただ、ケチってオプションを付けないと後々結局追加料金がかさんでしまった、ということもあるため、どんなオプションを付けるかの取捨選択が重要です。

我が家は以下のプランを予約しました。

マルセイユからバルセロナ→チュニス→パレルモ→ナポリ→リボルノ→マルセイユと地中海を7泊8日かけて巡る航路でしたが、搭乗の日によって値段がかなり異なります。
我が家は直近で一番安い、当初の値段665€/人のものを選択。

基本的なプランでも、船内で食べる食事は、指定のビュッフェエリアであれば全て込みになっています。

ビュッフェエリアでの朝食

プールやジムなどの各種施設も利用可能です。
グランディオーザの場合、どのショーも追加料金は発生しませんでした。

付けたオプション

バルコニー付部屋

子連れであるということから、1部屋で3人宿泊のため、窓がないと窮屈に感じるのではないかということで、バルコニーのある部屋(17㎡)を選択しました。
窓なしの部屋が一番安く、その次に窓あり、さらにアップグレードするとバルコニーありの部屋になります。
MSCグランディオーザの場合、一番高いプランがMSC ヨットクラブのプランで、こちらの部屋は29㎡~58㎡ととても広いのですが、予約当時で一気に値段が一人当たり2,965€になってしまったため、検討はしませんでした。

船内サービスのプランは最上級のAUREAを選択

部屋を選ぶ前に船内でどんなレベルのサービスを受けられるかを選択でき、その選んだプランでも値段が変わってきます。

プランは3つあり、BELLAという一番安いものは基本的なサービスのプラン。
2番目がFANTASTICAというプランで、1人当たり20€追加で基本的なサービスに追加して、1回の無料変更権、24時間のルームサービスなどが付いてきます。
3番目がAUREAというプランで、1人あたり250€で、FANTASTICAのプランに追加して、最上階のソラリウム(ビーチベッド、ジャグジー、バーなどあり)及びサーマルエリアへの入場権、AUREAメンバー専用のレストランでの毎日の食事(何時に利用しても可)、ウェルカムシャンパン・チョコレートやギフトをくれたり、スパの10%オフ利用、荷物の優先配布(搭乗前に預けた荷物を優先して部屋まで運んでくれる)などのサービスが付いてきます。

我々は最初FANTASTICAでいいか~などと話していたのですが、バルコニー付きの部屋にする場合、AUREAを選んでバルコニー付きの部屋にすると1人当たりの追加料金が無料であるのに対して、FANTASTICAを選んでバルコニー付きの部屋にすると1人当たり更に100€の追加となり、結果として差額が130€と縮まるため、AUREAを選んでバルコニー付きの部屋にしました。

結果的に、プールサイドで混み合うビーチベッドの争奪戦をしなくても、トップソラリウムにあるビーチベッドでくつろぐことができたし、何より、フレンチレストランでの食事が毎日無料とあって、ビュッフェのバーガーやピザなどのメニューに飽きてきても、毎日メニューの変わるレストランで美味しいご飯を食べることができて、とても良かったです。

トップソラリウム

このフレンチレストランは、スターターからメイン、そしてデザートまでを選べるコース料理になっています。
飲み放題付のプランにしていたので、このレストランでのワインやシャンパン、食後のコーヒーなどの飲み物も飲み放題でした。

バルコニーつきの部屋について

部屋の広さは17㎡でしたが、バルコニーがあることで部屋が手狭な印象は全くなく、とても快適でした。

さらに、収納がとても多く、荷物の多い船旅でも部屋が物でごちゃつくこともなく、とても考えられて設計されているなと感じました。

また、どの部屋にも共通することと思いますが、スーツケースはベッドの下に収納できるようになっているので、スーツケースで部屋がいっぱいになる心配もありません。

船が新しいからか、ヨーロッパの建物あるある(建付けが悪くてドアが閉まらない、シャワーの水が外に飛び散る、トイレの流れが悪い、など)の不便さは全くなく、施設もとても清潔で使いやすかったです。

なお、部屋を自分で選べるのですが、オススメは中層階かつエレベーターの近くです。
高層階はプールサイドでの夜中のどんちゃん騒ぎがうるさい可能性があるし、あまり低層階でも最上階にあるビュッフェやプールへのアクセスが悪くなります。
さらに、船内はとても広いため、エレベーターの近くだと船内の移動に便利です。

飲み放題つきのプランがオススメ

また、私たちは飲み放題つきのプランを追加しましたが、追加で1人200€ほどでお酒を始めどんな飲み物もタダで飲めるとあり、結果的にお得だったと思います。
船内でコーラやミネラルウォーターなどのボトルを買おうと思うと500mlで1本4~5€ほどと、少々高く設定されているので、たくさん飲みたい人は飲み放題にした方が良いでしょう。

対象外のレストラン以外では何を飲んでも大体含まれているので、気兼ねなく過ごすことができました。

ソラリウムでのスパークリングワイン

ただ、ビュッフェエリアのジュースや水はタダで飲めるため、水筒などを持参して汲んで部屋に持ち帰るなどすれば飲み放題付のプランにしなくても乗り切れると思います。

Wifiプランは付けるべき

船内はwifiが繋がっていて、追加で196€で2人分のwifiつなぎ放題でした。
ただし、この料金は動画のストリーミングはしないプランで、船内で動画を見たい場合はさらに料金がかかります。ストリーミングを付ける場合は2人で300€ほど。

結果的に、このプランで私たちは十分でした。
船内では全てスマホのアプリで船内のプログラムを予約したり、スケジュールを見たりするため、逆にwifiがないと少し厳しいかなと感じました。

費用総額

上記のようなオプションを付け、費用の総額は以下の通り。

  • 大人1名料金(港湾税込):1,405€×2
  • 幼児1名港湾税:130€
  • wifi料金:98€×2
  • ホテルサービスチャージ:84€×2

合計:3,304€

上記価格は、バルコニー付きの部屋で、飲み放題、AUREAプランとなっております。
もちろん、3食の食事やショー、プール、ジム、キッズルームなど各種施設の利用も込みです。

円安の昨今、日本円に換算すると安くはないな~という感じです。
でも今振り返っても、このプランが我が家にはベストだったかなと思います。

寄港地での費用

また、考慮するべきは寄港地での費用です。
船外に出ると、当たり前ですが追加で食費、交通費などは掛かってきます。

MSCが催行する寄港地の観光名所を巡るツアーもありますが、これもオプションで費用が掛かります。
個人的に、ヨーロッパ諸国であればツアーは不要かなと思います。
寄港地で降りたらすぐ乗れるシャトルバス(市内中心部から港まで往復8ユーロ※記憶あいまい)のチケットも購入可能ですし、ホップオンホップオフバスなどに乗って有名観光地をざっとめぐるのもオススメです。バスやメトロなどの公共交通も発達しています。
ツアーに参加すると一人100~200€は掛かってしまうので、個人で動いた方が安上がりではあります。

ホップオンホップオフバス

ただ、出航時間までに船に帰って来ないと船に置いていかれてしまうので、スケジュール管理が心配な方はツアーに参加するのが無難と言えます。

さらに、今回はチュニジアにも寄港しましたが、チュニジアの場合は少々旅の難易度があがり、公共交通が整備されておらず、タクシーなどで支払う際にもぼったくられる心配があったり、途中で事故っていたり、街がカオスめだったので、ツアーに参加した方が得策かと思いました。
地中海クルーズでいうと、同じくモロッコやエジプト、トルコなども同じことが言えそうかなと思います。

ツアーのバス

私もチュニジアではツアーに参加しましたが、アフリカ大陸のため、念のため赤ちゃんと夫は船でお留守番していてもらうことにしました。
結果、気温も高く、段差の多いツアーで、市場なども道が狭くて移動が大変だったので、お留守番していてもらって正解でした。

船内での過ごし方と注意点

船内のアーケード

子連れでクルーズに行った場合、船内ではどのように過ごせるのか、また子連れの場合の注意点と持って行った方がいいものなどをご紹介します。

寄港地で降りるか、船内でゆっくりするか

クルーズは基本的に毎日どこかの寄港地に寄りますが、コースによっては1日中海上にいることもあります。
そんな日は全員が船内で過ごすことになるので、船内は大混雑します。
特にプールサイドはこんな感じ。ビーチベッドの場所取りが早朝から必要です。
(AUREAなら確約エリアあり)

寄港地に寄る日は、降りる人もいれば、降りない人もいます。
私たちは全ての寄港地で降りてしまったので、船内でゆっくりする時間はあまりありませんでした(船が1日中海上で航行した日を除く)。
せっかく船の中のエンターテインメントが充実しているので、次乗るときは船でゆったり過ごす日を増やそうかなと思いました。

寄港地に寄る日は多くの人が降りるので、船内の施設もゆったりと使えるかなと思います。

ショーは子連れの人も多い。深夜のイベントは参加せず

船内のショーは夜の時間帯に開催されます。
事前にアプリで予約していきましたが、予約を確認されることもなかったため、満席になっていても突撃できたのではないかと思います。

ショーは30分程度の長さであるため、子連れでも間延びせず参加できました。
多くの人が子連れで参加していました。

深夜のダンスイベントなどは23時からなどと遅めの時間設定のため、参加しませんでしたが、音が漏れて聞こえてきて、とても楽しそうでした。
カジノもありました。入室に年齢制限はなさそうでした(ゲームの参加にはあったかも?)。

子供向け施設を大いに活用できる

冒頭でも記載しましたが、子供向け施設がたくさんあるので、子供たちも退屈しません。
託児サービスもあるので、大人だけの時間を楽しむこともできます。(我が家は預けませんでしたが)

多目的体育館

子どもたち限定のソーシャルイベントもあるので、船内でお友達もできるかも!
実際、たくさんの子供たちがチームを組んでバスケットボールをして遊んだりしていました。

船内はもちろん、バリアフリー

クルーズ船は車いすの方専用の部屋もあるくらいなので、船内はどこもバリアフリーです。
エレベーターはもちろん完備されていますし、数も多いので呼べばすぐ来ます(朝一番の下船のタイミングだと少し混みあう)。
船内には段差などはなく、ベビーカーでもスムーズに移動できます。
船を下船して再度乗船する際には毎回セキュリティチェック(金属探知機、X線の荷物検査)などがありますが、ベビーカーの場合でもいちいちベビーカーを畳まなくてもいいように配慮してくれます。

ビュッフェエリア

レストランなどでもベビーカーごと入れる広さがあります。
ベビーチェアもあるので、ベビーカーが不要な場合は食事中レストラン内で保管してくれます。

持って行った方がいいもの

子連れクルーズで持って行った方がいいものは以下です。
ただ、我が家は0歳児なので、年齢に応じて変わってくるかもしれません。

  • 魔法瓶:ルームサービスやビュッフェエリアで入手したお湯を入れて保温→ミルクや離乳食に利用
  • レトルト離乳食:船内のレストランで離乳食メニューがあったのですが、欧米スタイルなのか、まるごと梨が出てきたり、大きな白身魚そのままゆでたものが出てきたり、少々食べづらかったので、持参することをお勧めします。
  • 軟水のミネラルウォーター:船内で入手できるミネラルウォーターは硬水でした。ミルクと離乳食用に、軟水のミネラルウォーターを寄港地で買って持ち込んでいました。ただし、船内で入手できるお湯は硬水かもしれません。部屋にポットなどはなかったのでやむなしでした。
  • ベビーカーと抱っこ紐:船内はバリアフリーなので、基本的にベビーカーで移動できます。一方で、寄港地では段差が多い場所も多く、国によっては公共交通もバリアフリーではないので、寄港地観光の際には抱っこ紐の方が良い場合も多いです。
  • 手洗い用洗剤と洗濯ばさみ:船内でクリーニングサービスもありますが高いので、自分で手洗いしてバルコニーに干せばすぐ乾きます。バルコニーがなくても、浴室内に小さな物干し糸を掛ける場所があります。
  • ワンピース(女性)、襟付きシャツ(男性):MSCクルーズはカジュアルクルーズなのであまり神経質になる必要はありませんが、ディナーやショーの際には、少々オシャレをしていった方が浮かないと思います。ヨーロッパの乗客はおめかししてきます。また、子供たちもおめかし用のお洋服があるといいと思います。
  • 上着:真夏でも、船内は少し寒いくらいのエアコンが付いています(個室内は調節可能)。さっと羽織れるジャケットやカーディガンがあると良いです。
  • 乳幼児の場合はお風呂のマット等:船内の浴室はシャワーしかないため、ねんねの赤ちゃんはシャワー個室の床に寝かせてお風呂に入れる必要があります。お風呂用のマットや空気を入れるタイプの椅子やお風呂があると便利です。
    ただ、狭いので大きすぎるものは入りません。

こう見えても離乳食メニュー(ゆで魚)

おわりに

以上、MSCクルーズで、子連れ地中海クルーズ旅行に行った際の費用、注意点、オススメポイントなどを記載しました。

結果として、とても楽しく、快適な旅になりました。
子供も赤ちゃんなりに、初めて見る大海原に目を丸くし、海風に当たって気持ちよさそうにお歌を歌ったり(歌っているように笑いながらあーあー言ってた)、船内のキラキラ光る照明の演出に目を奪われながら楽しんでいるように見えました。
クルーの方たちはとても親切だし、キッズルームや子供向け施設も充実していてとても助かりました。
赤ちゃんが疲れないように、逐一お部屋に戻って涼みながらお昼寝や仮眠も自由に取ることができたし、労せず寄港地に寄ることができるので通常の旅行で大荷物を持って移動するような労力を省きつつ色々な場所に寄れるので良かったです。

また次もどこかMSCクルーズで行きたいなと思います。

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