こんにちは!のんちゃん(@nozomi_paris_mama)です。
今回はパリのタクシー事情と乗り方、料金、配車アプリの使用実感なども体験談を交えてご紹介していきたいと思います。
パリのタクシー事情
パリでは街中にたくさんのタクシーが走っています。
「Taxi Parisien」と書いたライトが屋根の上に乗っているので分かりやすいです。
また、車体には「G7」や「Bolt」のロゴがプリントされた車両が多く走っている印象です。(配車アプリの名称※後述)
※上記2枚の写真はhttps://www.about-paris.com/using-paris-taxis.htmlより
ライトが青なら空車(乗車可能)、赤なら乗車中のサインです。
車体の色や車種は様々ですが、黒色が多い印象です。
ロンドンや日本のように、統一されたデザインではありません。
日本から初めてパリに来る場合、一番心配になるのが「安全なの?」「ぼったくりはない?」などという問題かと思いますが、白タクでなければ必ずメーターは付けてくれますし、あからさまに遠回りをされたりというぼったくり被害にあったことはありません。
基本的に運転手さんも気さくでお話好きな人が多く、身の上話をしながら目的地に連れて行ってくれます。
※ただし空港定額タクシーの料金には要注意!(後述)
後述しますが、配車アプリで予約した場合、パリ市内であれば大体の場合3~5分ですぐに来ます。
パリのタクシー料金
パリのタクシー料金は以下の通り定められています。
※G7公式サイト
※政府サイト
- ピックアップ料金:3ユーロ(予約・手配した場合以外の乗車に対して一律)
- 直前予約(手配)の場合の迎車料金:4ユーロ
- 事前に予約する場合の迎車料金:7ユーロ
- 最低支払料金:8ユーロ
- 5人以上乗る場合の追加料金(/人):5.5ユーロ
上記の金額に、走行距離・乗車時間ごとにメーター加算される料金(時間帯や曜日などによって異なる)が追加されて支払総額となります。
メーター料金は以下の3パターンあります。
- 料率A:1.22ユーロ/km
37.9ユーロ/時 - 料率B:1.61ユーロ/km
50.52ユーロ/時 - 料率C:1.74ユーロ/km
42.1ユーロ/時
※タクシーが動いていない場合、タクシーがゆっくり動いている場合は自動的に時間当たりのメーター制となる。
料率については以下の通り、時間帯や曜日等に基づいて決まっています。
すなわち、計算方法は以下の通りです。
- 事前予約なしにタクシーに乗る場合
ピックアップ料金3ユーロ+上記A~Cの走行料金 - 事前予約をして乗る場合
迎車料金(直前手配4€、事前予約7€)+上記A~Cの走行料金
体感ですが、大体30分くらい乗車すればパリ市外に出てしまいますが、その場合で3~40ユーロというところでしょうか。
市内を、例えば右岸から左岸をまたいで移動するくらいなら20ユーロほどあれば十分かと思います。
空港送迎は定額制
パリの空港からパリ市内への空港送迎料金は定額制です。
- シャルルドゴール空港~パリ右岸:56ユーロ
- シャルルドゴール空港~パリ左岸:65ユーロ
- オルリー空港~パリ右岸:44ユーロ
- オルリー空港~パリ左岸:36ユーロ
この金額に、空港で溜まっているタクシーにそのまま乗った場合以外は(つまり、アプリなどで手配したり、誰かに呼んでもらった場合)予約料金(4or7ユーロ)、待機時間がある場合は時間単位メーター等が加算されます。
※空港からそのままタクシー乗り場に行って乗った場合には予約料金は掛からず、定額走行料金のみです。
事前予約であれ、空港のタクシー乗り場から乗った場合であれ、定額制が適用されます。
要注意なのが、観光客でパリ市内までの料金が定額制であることを知らないことにつけこんで、通常のメーターで請求するタクシーも多いです。
私たちも最初、気が付かずにメーター計算され、割高な金額を請求されました。
メーター清算された場合は必ず運転手に交渉してください。
チップについて
パリのタクシーに乗った場合、例えば重い荷物を運んでもらった場合などはマナーとしてチップを支払いましょう。
大体2~5ユーロが相場のようです。
荷物などがなく、特段の追加サービスを受けていない場合は、払わなくても大丈夫だと思います。
タクシーに乗る前は細かい現金を用意しておくのを忘れないようにしましょう。
(配車アプリで配車する際は、あらかじめアプリ上でチップの金額を設定することも可能です。)
タクシーの乗り方
街中で乗る場合(アプリなし)
街中でタクシーに乗るには、上記の写真のような、青い看板のタクシーストップに並んでいれば乗ることができます。
あるいは、青いランプのタクシーを流しで捕まえることもできます。
アプリで配車する場合
配車アプリがフランスも普及しているので、アプリが楽でオススメです。
パリでメジャーな配車アプリは以下の通り。
街中で走っている車体が一番多いのはG7の印象です。
次にBoltでしょうか。
Uberも普及しています。
なお、タクシーとして配車するのはG7で、他はあくまでもライドシェアアプリであることを追記します。
各アプリの違い
上記3つのアプリを入れてみましたが、どれも使用感は似ていると思いました。
ただ、現地で利用するにあたり、Boltが使いやすい、という声が多く聞こえてきました。
というのも、プロモなどで頻繁に割り引きが入ったりするため他より安い料金設定のことが多々あるからです。
実際に、Boltの方がG7より安いことが多いのも実感として事実です。
個人的に、G7はタクシーであるからか、一番高いけれど信頼性が高いような気もします。
なお、boltとuberはタクシーではなく、いわゆる、ライドシェアアプリとなっています。
※タクシーを手配することも可能。
また、乳幼児を同乗させる場合、G7だとチャイルドシート付のファミリー車両を選択できますが、他のアプリだと選択できないため、(Uberにはファミリー車両があると記載があるが、見つけられず)要注意です。(フランスではチャイルドシートがないと違法。)
実際、子連れでboltに乗ろうとした際、過去に2回ほど乗車拒否を受けました。
boltについては以下の記事で詳しく記載しています。
G7アプリ使用方法
G7アプリでは、配車をしたい場所の住所を入れるか、地図上でピンを指定することで配車場所の設定をすることができます。
行き先についても、住所を入れるか、地図上で同様にピンを指定することで設定することができます。
配車場所を指定する場合は、車が止まりやすい広い道や、他のタクシーや車が入り乱れていない場所を選ぶことをお勧めします。
車と会えないことがあるので、なるべくわかりやすい場所にしましょう。
配車場所と行き先を指定し、Nowボタンを押すと、大体の金額と、車種の指定ができ、車種を選べば予約完了です。
Vanなどを指定しても比較的すぐに来てくれます。
パリ市内の場合、配車依頼後、通常3~5分でタクシーが来ます。
ただし、パリの街はしょっちゅう道路が通行止めになっていたり、運転手がいい加減なこともあり、配車場所にきちんと来てくれないこともありました。
その場合は運転手と会うのに苦労します…
次の項目でG7アプリの使用体験等についてご紹介します!
G7アプリの使用実感とクレーム対応
私は毎回G7を利用してタクシーを呼びますが、使用した実感と、何回か問い合わせ窓口とやり取りしたこともあるので、その経験についてご参考までにシェアします。
使用実感
基本的に操作性は先述の通り、日本のタクシー配車アプリとほぼ同じなので迷うことはありませんでした。
また、G7はuberと違って未来日で配車予約ができるので、その点が便利でした。
さらに、筆者は比較的利用者が多いと思われる土日深夜のコンサートやライブ終わりでG7を予約しましたが、市内であれば近辺にタクシーがいない、などの経験はなく、少し待てばタクシーが来てくれたので良かったです。
ただ、使い勝手が悪いと感じたことも多々あります。
- 住所がうまく設定できないことがある
配車場所の住所を入力して指定した後、行き先の住所を入れている間に、なぜか配車場所の住所が勝手に現在地に更新されてしまう。ただ、別のスマホ端末からだと設定できた。スマホ自体のアプリの設定が原因かもしれないが不明。 - 配車場所に車が到着しても、どこにいるのか分からないことがある
タクシーが到着するとアプリ上でその旨を知らせてくれるのですが、タクシーによっては大体の場所にしか来てくれず、配車依頼した住所から離れた場所にいることが多々あった。そのため、タクシーが見つからず、勝手にキャンセルされたことも…
なお、キャンセルになると配車場所までの運賃がキャンセル料として取られます。 - 運転手と会えない時、電話がつながらない。
配車場所に到着した運転手がどこにいるか分からず、向こうから電話がかかってくる着信履歴だけ後で表示されるが、肝心のコールが鳴らず、電話が取れなかった。
こちらから掛けた場合は繋がったが、フランスのSIMの電話番号から掛けないと繋がらなかった。日本の番号のSIMからでは掛からなかったので要注意。
上記の通り、運転手と会えないことが多々あり、何回も運転手と連絡を試みたが電話も通じず、勝手にキャンセルになってしまったことも。
クレーム対応
上記の通り、勝手にキャンセルになった場合と、空港送迎なのにメーターを利用され固定料金より多く料金を取られた場合に、窓口宛にクレームを入れたことがあります。
G7のホームページの問い合わせフォームからメッセージを送ることができます。
勝手にキャンセルされ、キャンセル料が取られたとき
運転手と会えず、アプリのチャット機能や電話等で散々こちらから連絡を試みたにもかかわらず、アプリの技術的なトラブルにより運転手と連絡がつかず、キャンセルになってしまった際は、こちらからチャットで連絡を入れていた形跡をスクリーンショットで残しておき、その画像を問い合わせフォームから送信してクレームを入れました。
問い合わせして、翌日すぐに返事があり、なんと即、キャンセル料は返金されました。
思ったより速い対応で、かなり驚きました。
空港送迎の際に、定額料金ではなくメーター料金で高い金額が請求されたとき
空港からパリ市内への送迎は、固定料金となっています。
それなのに、タクシーによっては観光客の無知に付け込んでメーターを利用する輩もいます。
そんな運転手に当たってしまったので、後日、アプリの注文履歴 (Previous Bookings)から空港送迎の際の請求ページを開き、それをスクリーンショットして問い合わせ窓口に送って差額の返金を要求しました。
今回も、翌日すぐに返信があり、即、差額が返金されました。
G7アプリは全て過去の乗車記録と支払い金額が記録されているので、こうした際に便利でした。
上記の通り、アプリの技術面や運転手自体のいい加減さなどもあり、うまく行かないことも多々ありましたが、後日対応が迅速なので、アプリの総合評価としては、まあ引き続き使い続けていくかな、というところです。
また、すぐに返事をもらいたいときは、フランス語に翻訳して問い合わせるとより早く返事が来ると思います。
まとめ
以上、パリのタクシー事情と乗り方等についてご紹介しました。
基本的にメーターをきちんと利用してくれる運転手がほとんどで、ぼったくりに遭うことはあまりありません(空港送迎時のみ注意)。
アプリも普及しており、タクシーもすぐに来ますが、配車場所にしっかり来てくれないこともあるので要注意です。
トラブルがあった場合は、後日アプリの問い合わせ窓口に駆け込めば比較的きちんと対応してもらえます。
ご参考にしていただければ幸いです。